⑳DX教育はゴールではない！卒業後の「全社DX推進体制」へのつなげ方

🌟 はじめに

中高年社員向けのDX教育プログラムを無事完了し、スキルアップや意識改革が進んだとしても、そこで立ち止まってはいけません。教育はあくまで手段であり、最終ゴールは「DXを推進し続ける、自律的な組織」への変革です。

ここでは、教育の成果を企業の永続的な資産に変えるための、卒業後の組織体制へのつなげ方を解説します。

研修を終えた中高年社員を、単なる「受講者」で終わらせず、組織変革の担い手として再配置します。

DXアンバサダーの権限強化: 研修を優秀な成績で終えた社員を、正式な「DXアンバサダー」として任命し、自部署の課題解決権限を与えます。彼らに、新しいツールの導入や自動化プロジェクトの初期リーダーを務めてもらいましょう。
定期的な横断チームの設置: アンバサダー同士が定期的に集まる「DX横断チーム」を結成し、部署間の成功事例や課題を共有・解決する場を設けます。

教育のフェーズが終わり、定着のフェーズに入ったら、学習の場を「新しい価値を生み出す場」へと転換します。

「DXアイデアソン」の定期開催: 社員が学んだツール（ノーコードDB、クラウドサービスなど）を活用し、「自社の新しいサービスや、顧客体験を改善するアイデア」を考えるアイデアソン（アイデア会議）を定期的に開催します。
ベテランの経験をアイデアの源泉に: 長年の経験を持つ中高年社員の「顧客の本当のニーズ」や「現場の隠れた課題」に関する知識は、最高のアイデアの源泉となります。