⑱教育担当者必見!「中だるみ」を防ぐためのプログラム改訂サイクル

DX教育

🔁 はじめに

DXは一度やれば終わりではありません。技術は常に進化し、現場の課題も変化していきます。一度構築したDX教育プログラムを放置してしまうと、すぐに内容が陳腐化し、社員の学習意欲も「中だるみ」してしまいます。

教育の成果を持続させ、常に最新の状態を保つために、教育担当者はプログラムの「改訂サイクル」を確立することが重要です。

1. 年に2回「現場の声」と「ツールの動向」をフィードバック

教育プログラムは、最低でも年に2回(半期に一度)は見直しを行いましょう。

フィードバックの対象目的収集方法
現場の声(社員)「研修内容で何が業務に役立ったか」「何がわかりにくかったか」「新たにどんな業務で困っているか」匿名アンケートDXアンバサダーへのヒアリング
ツールの動向(技術)「利用ツールの新機能は何か」「より安価で使いやすい代替ツールはないか」「セキュリティ要件は変わっていないか」IT担当者による技術情報の収集と、外部講師への相談

2. PDCAサイクルによる継続的な改善

改訂サイクルをPDCA(Plan-Do-Check-Action)に落とし込みます。

  • Plan(計画): フィードバックに基づき、次期の教育目標と内容を再設定する。
  • Do(実行): 改訂されたプログラムで研修を実施する。
  • Check(評価): 研修後のKPI(例:ツールの利用率、非効率業務の削減率)を計測し、効果を検証する。
  • Action(改善): 検証結果をもとに、プログラムのどの部分が効果的でなかったかを特定し、次の計画に反映させる。

3. 「卒業後のテーマ」を常に提供する

中だるみの一因は「もう学ぶことがなくなった」と感じてしまうことです。

  • 応用編の充実: 基礎操作を習得した中高年社員向けに、「ノーコードで簡単な業務アプリを作る」「RPAの応用操作を学ぶ」といった次のステップの応用テーマを常時用意しておく。
  • 自己学習の推奨: 外部の無料学習コンテンツや書籍を紹介し、自発的な学習を続ける環境を整える。

📌 まとめ

DX教育は生き物です。中だるみを防ぎ、成果を出し続けるためには、現場のニーズと技術動向に基づいた継続的なプログラム改訂が必要です。次回の記事では、DX教育の最終目標である「業務の自動化」について解説します。

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