⑦座学は10分まで!中高年が飽きずに続く「ハンズオン学習」の設計術

DX教育

💡 はじめに

中高年社員向けのDX教育で最も失敗しやすいパターンは、講師がツールやシステムの機能説明を延々と続ける「座学中心」の研修です。長時間の座学は、参加者の集中力を奪い、「眠い」「難しい」といったネガティブな印象を与えかねません。

中高年社員の集中力と学習意欲を維持するためには、「ハンズオン(実践重視)」の学習設計が不可欠です。ここでは、座学を最小限に抑え、実践力を高める研修設計のコツを紹介します。

1. 「座学10分、実践45分」の原則を守る

研修時間(例えば1時間)のうち、知識をインプットする座学(機能説明や理論)は最大10分に絞りましょう。残りの時間の大半は、参加者が実際に手を動かし、ツールを操作する時間にあてます。

  • 座学で伝えること:
    • 「なぜこの機能を使うのか」(メリット)
    • 「業務のどこに役立つのか」(目的)
  • 実践でやること:
    • 「実際に自分のパソコンやスマホで操作する」
    • 「教わった機能を使って、自分の業務に近い課題を解決する」

2. 「マニュアル通り」ではなく「業務シミュレーション」

実践学習では、ツールの機能一覧を上から順に試すのではなく、現場で起こりうる具体的なシナリオ(シミュレーション)を設定します。

シミュレーション例教育の焦点
「取引先から急ぎの書類が届いた。出張中の部長に共有するには?」ファイルのアップロード、共有リンクの発行、アクセス権の設定方法
「昨日の会議の決定事項を、今すぐ担当者全員に伝達するには?」チャットでのグループ作成、緊急通知機能の使い方、メンション(@)の活用
「3年前のA社との契約書を探すには?」検索窓へのキーワード入力、タグ付けの重要性

これにより、社員は「覚える」のではなく「問題を解決する」過程で自然と操作を身につけることができます。

3. 「ペアワーク」と「ミニ発表会」で定着率を高める

実践中は、参加者を2人一組にし、ペアワークを導入しましょう。

  • 教える役割を体験: 一方が操作に迷ったら、もう一方が教える。人に教える過程で、自分の理解が深まります。
  • ミニ発表会: 研修の最後に、ペアで「今日学んだことを使って、自分の部署の課題をどう解決するか」を1分で発表してもらう。アウトプットの機会を設けることで、学習内容の定着率が格段に向上します。

📌 まとめ

中高年向けのDX教育は、「どれだけ聞かせたか」ではなく「どれだけ手を動かさせたか」で効果が決まります。座学を最小限に、実践的なハンズオン学習で、現場で活かせるスキルを習得させましょう。次回の記事では、教育プログラムに含めるべき「必須DXツール」の選び方について解説します。

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