業務を可視化するツールとして「フローチャート」は有名ですが、BPMN(業務プロセスモデリング表記法)は、それをさらに進化させ、業務改善に特化した国際標準の言語です。最初は難しそうに見えますが、安心してください。あなたが最初に覚えるべき記号はたった4つだけです。本記事では、BPMNがフローチャートより優れている点と、BPMN図を描くために必須となる4つの基本要素(アクティビティ、イベント、ゲートウェイ、シーケンスフロー)を分かりやすく解説します。
1. フローチャートの限界とBPMNの強み
従来のフローチャートは「処理の流れ」を表現するのに適していますが、「誰がやるか」や「部門間の連携」を明確に描くのが苦手でした。
- BPMNの強み:
- 役割の明確化: スイムレーンで担当者を明確にできる(No.7参照)。
- 国際標準: 世界共通の記法なので、ツール開発や外部委託時にもスムーズに情報が伝わる。
2. BPMNを構成する4つの基本要素
BPMNを始めるにあたって、まずはこの4つを完璧に覚えましょう。
- アクティビティ(タスク):角丸の四角
- 意味: 業務で「何をするか」(例:「請求書を作成する」「顧客に連絡する」)
- イベント:円
- 意味: 業務の「きっかけ」や「終わり」(例:「注文を受ける」「納品完了」)
- ゲートウェイ:ひし形
- 意味: 業務の「判断・分岐」(例:「在庫があるか?」)
- シーケンスフロー:実線の矢印
- 意味: 業務の「流れの順序」(タスクとタスクを繋ぐ線)
3. 【実践】たった4つの記号でシンプルな発注プロセスを描いてみる
(※記事内では、「顧客からの電話(イベント)→注文内容を確認(アクティビティ)→在庫があるか(ゲートウェイ)→納品(イベント)」というシンプルな流れを、4つの記号だけで表現する例を提示)
【まとめ】まずはこの4つの形を使いこなすことから始めよう
BPMNは、これらのシンプルな記号の組み合わせで、どんなに複雑な業務も表現できます。まずはこの4つの形を使いこなし、あなたの業務を図に描いてみましょう。


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