⑱ 「図」があればRPAは簡単!自動化すべき業務をBPMNで見つける方法

業務プロセスモデリング

「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」は、大企業のものと思われがちですが、今は中小企業でも簡単に導入できるツールが増えています。しかし、闇雲に導入しても効果は出ません。RPAが最も効果を発揮するのは、「定型的で反復性がある」業務です。あなたが既に作成した業務プロセス図(BPMN)は、この自動化すべきムダを指し示してくれる最高の羅針盤です。本記事では、図のどの部分にRPAの導入余地があるか、具体的な記号とタスクの性質から見抜く方法を解説します。


1. RPAが最も得意とする「3つのタスクの性質」

RPAは、人間のように「考える」「判断する」ことは苦手ですが、特定の条件を満たすタスクは驚くほど速く正確に処理できます。

  • 性質1:繰り返し(反復性): 毎日、毎週、毎月など、決まった周期で何度も発生するタスク。
  • 性質2:大量データ処理: 複数のシステムからデータをコピー&ペーストしたり、大量のファイルを処理したりするタスク。
  • 性質3:ルールが明確: 「AがBならCする」というように、処理の手順や判断基準が明確で、例外が少ないタスク。

2. プロセス図で見る!RPA化すべきタスクの記号的特徴

BPMN図の中で、特にRPAのターゲットにしやすいのは、以下の特徴を持つ**アクティビティ(角丸四角)**です。

  1. システム間のデータ転記: 「Aシステムからデータをダウンロードし、Bシステムに入力する」というタスク。これはRPAが最も得意とします。
  2. ルールに基づいた簡単なチェック: 「請求額が100万円以上なら上長に通知する」など、ゲートウェイを挟む判断が単純なタスク。
  3. 他の部門との単純なやり取り: 「経理に毎月の売上実績データをメールで送付する」という定型的なメッセージ送信タスク。

一方で、RPA化が難しいのは、「顧客と交渉する」「市場の状況を判断する」といった、人間による高度な判断が必要なゲートウェイやタスクです。

3. 【実践】RPA導入の最短ルート:小さなプロセスから始めるスモールスタート

最初から大きなシステム全体を自動化しようとすると失敗します。

  1. 図の中から「週に5時間以上費やしている単純作業」を1つだけ選ぶ。
  2. そのタスク前後をBPMN図で切り出す。
  3. RPAツールの無料トライアルで、選んだタスクを自動化してみる。

これにより、小さな成功体験を積み重ね、RPAの効果を社内に示すことができます。

🔗 参考情報: RPAツールの選び方や導入事例に特化した専門サイト(例:RPA BANKやRPA Gateなど)へのリンクを貼る。(収益化ポイント:RPAツールの紹介アフィリエイト

【まとめ】自動化で生まれる「人間がやるべき仕事」への集中

RPAは、あなたの会社の社員から単純作業を奪い、より創造的で価値の高い仕事に集中させるための強力な武器です。BPMN図を武器に、最も効果の出るタスクから自動化を始めましょう。

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