⑪ 売上アップに直結!顧客データから「優良顧客」を見つけ出すRFM分析の基本

データに基づいた意思決定

👑 はじめに

「すべての顧客は平等」かもしれませんが、売上への貢献度は平等ではありません。限られたリソースの中小企業にとって、「誰に最も注力すべきか」をデータで判断することは、売上アップの最も確実な近道です。

ここでは、既存顧客の中から「優良顧客」を簡単に見つけ出し、次のアクションを導く「RFM分析」の基本を解説します。

RFM分析とは?

RFM分析は、以下の3つの指標を用いて顧客をランク付けする手法です。

  1. R (Recency): 最終購入日からの経過日数(最近買ってくれたか?)
  2. F (Frequency): 購入頻度(どれくらいの頻度で買ってくれたか?)
  3. M (Monetary): 累計購入金額(どれくらいの金額を使ってくれたか?)

Excelでできる!RFMの簡単な実行方法

  1. 顧客リストの準備: 顧客ID、最終購入日、購入回数、累計購入金額の4つの列を用意します。
  2. スコアリング: 各指標(R/F/M)ごとに、顧客を5段階などにスコアリングします(例:Rのスコア5は「直近3ヶ月以内に購入」、スコア1は「1年以上購入なし」)。
  3. セグメントの作成: R・F・Mのスコアを組み合わせて、顧客をセグメントに分類します。
セグメント名R(最近)F(頻度)M(金額)施策の例
優良顧客高(5)高(5)高(5)特別招待イベント、感謝DM、新商品の最優先案内
離反危険顧客低(1-2)高(4-5)高(4-5)緊急フォローコール、パーソナライズされた限定クーポン
新規顧客高(5)低(1)低(1)使い方サポートのDM、購入商品の関連商品の提案

意思決定への貢献

RFM分析により、「誰に」「どんなメッセージ」を送るべきかが明確になります。

  • 全員に同じDMを送るという無駄なコストを削減し、優良顧客には手厚いサービスを、離反危険顧客には引き止め策を講じるなど、施策の最適化が可能になります。

📌 まとめ

RFM分析は、既存の顧客リストとExcelがあればすぐに実行できます。勘ではなく、データに基づいて「真の優良顧客」を見つけ出し、効率的なマーケティング施策に繋げましょう。次回の記事では、隠れた顧客ニーズを見つけるクロス集計について解説します。

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